M屋さんことモリャさんに捧ぐ!(Ф∀Ф)ノ
Sexsomnia
部屋はツインだ。部屋分けには深い意味などなかった。幽助と桑原君、オレと飛影。単純に、元からの知り合い同士で分けただけだ。
武術会の生贄に対してのせめてもの気遣いなのかなんなのか、首縊島のホテルはそれなりに豪華なホテルだった。
ま、寝るだけの場所だし、試合の進み具合によっては生きて眠れることだけでも感謝すべきだな。
オレはいつも通り、現状を踏まえた、そんな消極的かつ冷静な判断をしていた。
「ま、ここまで来ちゃったからには腹くくりますか」
窓際のベッドに、靴のまますでに寝ころんでいる飛影に向かって声をかけたが、返ってきた返事は、フン、足手まといになるなよ半妖が、という彼らしい悪態だった。オレは苦笑し、はいはいと軽く受け流す。
彼だって、いや、もちろんオレだって、もう逃げられはしない。ならば受けて立つしかない。シャワーを浴びようと、オレは髪をまとめ、バスルームの戸を開けた。
***
「眠ってればかわいいのにな」
オレが風呂から上がると、飛影はベッドですでに寝息を立てていた。目を閉じるとキツイ眼差しが消える分、寝顔は年相応に幼い。靴を脱がせ、布団をかけてやる。
ま、こうして先に寝てしまうくらいだから、オレに多少は気を許しているのだろう、と思う。
「おやすみ」
電気を消し、オレもまた、早々とベッドに入る。
***
若いって、素晴らしい。
なんて言うと、まるでオレは枯れ果てたジジイのようだけど。
隣のベッドから聞こえる、熱い吐息や揺れる布団は、飛影が何をしているかをあからさまに示していて、オレは感心してしまう。
「……ん、ぁ」
自慰。
まあ、年若い者には毎夜の行為なのかもしれないが、それにしてもだ。オレがここに、隣のベッドにいるというのに、意外にも飛影は大胆だ。性的方面には疎いのかと思っていたのに。
「あ、あ、あ…」
布団が上下し、あえかな声が漏れる。
オレなら無言でできるのにな、声が漏れちゃうなんて若いなあ、なんて、しょうもないことを考えながら、目を閉じた。
***
「元気ですねえ」
嫌味、というほどのものでもない。ただ、なんとなくからかいたくて、翌朝言ってみた。飛影が、あんな声をオレに聞かれるのをよしとするのも意外だったし。
「何が言いたい?」
赤い瞳がギロリとオレを睨む。見上げる視線は、冷たい。
「何って、昨夜」
「昨夜がどうした」
「どうしたって…」
あれ?たいしたことでもないのかな?
オレの隣で声を漏らしてチンコしごいていたことなんて。
「何を寝ぼけてやがる?まったく貴様はわけがわからん」
眉間に皺をよせて言い捨てると、飛影はさっさと部屋を出ていった。
***
…ちょっと。
毎晩?
毎晩なんですか?
そんなツッコミを入れたくなるのも無理はない。
彼は、飛影は、毎晩、自慰をしている。
試合のある日も、ない日も、毎晩。
右腕を痛めた日から二、三日はさすがに休んでいたが、もうしっかり復活だ。左手だけでしているのか、余計に時間がかかるようになってしまっている。
「…ん、ぁぁ…」
おいおい。
「あ…っ…」
そりゃまあ、女の子の喘ぎ声ってわけじゃない。
けれど、飛影の喘ぎ声は男の低い声ではなく、幼さの残る、子供っぽい声なのだ。
変な気分になったら、どうしてくれる!
というか、安眠妨害だ!試合にも差し支える!
「あの…飛影?」
声をかけたが、喘ぎ声も、上下する布団も、変化なし。
何か。オレは置物かなんかだと思っているのかな、この子は!
「ちょっと」
さすがに怒りを含ませて、オレは立ち上って隣のベッドを叩いてやる。まったく、反応なし。なんら変わらず続行中。
「飛影ってば!」
もう!どうなってんだこの淫魔!子供のくせに!
頭に来て、布団を引っぺがす。
「あ……ぁん」
「え……?ちょっ…」
続行?まだ続行するの!?
ぽかんとしているオレの目の前で、白い体がくねった。
***
タンクトップを胸までまくり上げ、弱っている右手で胸から腹部を、力なく愛撫する。そして膝まで下ろされた黒いズボン。左手は股間をしっかりつかみ、くちゅくちゅと上下に動く。忙しなく、激しく。
「あ!あ!あっ!!」
おいおい。
って、おいおい!
ぐうっと背がしなり、飛影の握りしめていたものから、熱い流れが弧を描き、オレの手にかかった。
ドロリとしたそれは、いやに熱い。
「ああ…んー…」
ふう、と気持ち良さそうに息をつくと、するするとズボンを引っぱり上げ、飛影はそのまま何事もなかったかのように眠ってしまった。
オレの手についた白い液体が、温かく流れ落ちた。
***
「へー。これがねえ…」
妖狐の膨大な知識と、人間としての少々の知識と。一日かけて頭の中で両方を総ざらいし、ようやく思いついた答えはそれだった。
聞いたことはあったけど。
これが、それなのか。
今夜も飛影は、足の間に手を突っ込み、体をくねらせていた。
…セクソムニア。
眠りながら、自分の意思とは関係なく、無意識に自慰やセックスを求める者たち。しかも、目覚めた本人には記憶がないという。
人間にも、妖怪にもいるとは聞いていたが、会うのは初めてだ。
オレはもうためらいもなく飛影の布団を引っぺがし、しげしげと観察していた。起きる心配もないことだし。
「ぁ、ん…」
まくり上げたタンクトップ。膝まで下ろしたズボン。
全裸よりも、ずっといやらしく見えるという新発見。こんなガキの体だというのに、白い肌が上気する様はなかなか見物だ。
「飛影」
「あ…あ」
「ひーえーいー」
「……んっ」
ぐちゅ、ぐちゅと、濡れた音がする。
勃起しても小さめと言わざるをえない飛影のピンク色の陰茎を、オレは指でピンと弾いてやった。
「あっ!! あ、ん!」
慌てて手を引っ込める。
何をしているんだか、オレも。
「……あ」
再開される、手淫。
上手いとは言えない、ただ上下に擦るだけの動きに、オレはじっと見入る。
悪戯な考えがふとよぎる。
「飛影」
「…ん、ん」
「もっと、気持ち良くしてあげようか?」
飛影の濡れた手をそっと止めると、いやいやをするように、飛影が頭を小さく振る。
「んー!」
「足を広げて」
もちろん、オレの言うことなんか聞こえてはいない。
オレは飛影の足からズボンを完全に脱がせ、大きく足を広げさせた。
「ほら、おーきく開いてごらん」
赤ちゃんのおむつを換えるように、膝裏に手を入れ、股間が上を向くように広げさせた。
陰毛すらない股間でビクンビクン跳ねる、ピンク色の陰茎。
きれいな丸い袋が二つ。その下に見えるのは、これまたピンク色の小さな肛門。
ゆっくりと袋を揉み解し、根元から先端へと、強弱をつけて擦ってやる。
先端の穴を広げるようにつつき、同時に袋と肛門の間のやわらかい肉を、指で刺激してやる。
「あっあっあっ!! あ!ああっ!!」
…早い。早漏レベルだ。
あっという間に天井に向かって噴き上げた液体を、オレは手のひらで受け止めてやる。
ま、悪戯はここまでにしておこうかと思った瞬間、肛門がひくひくと痙攣するのが見えた。
イク時に肛門が痙攣するのは当然だが、そこから目が離せない。
物欲しそうに、いやらしく動く、そこ。
「飛影」
返事はない。大きく開かされた足の間から、紅潮し喘ぐ顔が覗く。
どろっとした液体を、肛門に塗り付ける。
その感触に驚いたのか、穴はヒクッと盛り上がった。
精液を潤滑剤代わりに、指を一本、ゆっくりと、穴に挿入する。
「うあ!痛っ!」
「おっと」
もっとゆっくりだな。
全部入れかけていた人差し指を抜き、再び第一関節までをそっと入れる。上下に、左右に、リズミカルに動かし、穴を緩めてやる。
「あ…ああん」
第二関節。
「ん、ん、あ…」
グチュっと音を立て、人差し指が根元までずっぽりと埋まる。
熱く、濡れた体内。
オレの指をぎゅうぎゅう締めつけ、吸い込もうとしている。
「…淫乱」
「あっあっ……そこ、あ…!」
内壁を引っかき、探し当てた膨らみを、指先でぐいぐいと押してやる。
「うあ!あ!ああああ!あう!!」
「イイんだ?」
「ア、ア、ア、アん、う」
「いいよ。もう一回出してごらん」
その言葉に応えるかのように白い下腹が波打ち、今夜二度目の奔流が、オレの服を汚した。
「この、淫魔が…」
毒づいても、意味がない。
なぜって、オレの胸は、ドクドクと脈打っていた。
こんなガキの痴態を見て、オレは興奮していた。
広げていた足を下ろしてやり、バスルームから持ってきた温かい濡れタオルで股間を綺麗に拭いてやり、ズボンをはかせてやる。
満ち足りた顔で、すうすう眠る、幼い物の怪。
幼い淫魔は、他者を惑わす幼い寝顔で、眠っていた。
「…今度は」
布団をかけ、飛影の白い頬に唇を落とす。
「今度は、起きている時にしよう、飛影」
君が憶えていなくては、意味がない。
忘れられないような、出来事にしてやろう。
この小さな穴を、オレの精液で満たして、泣かせて、喘がせてやる。
この命がけの武術会で見つけた楽しみに、オレは思わずほくそ笑んだ。
...End. |
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