君と卑猥なエブリデイ

「おい…蔵、馬…もういい…っ」

ぴちゃ、ぴちゃと響く水音に、抗議の声が上がる。

小柄な体は仰向けになり、両足は大きく開かれている。
持ち上げられた白い尻に顔を埋め、ひたすら最奥をしゃぶる、その音。
ぴちゃり、くちゃりと音を立て、収縮する肉を解していく。

「…しつ…こいぞ!」

もういい、充分解れたから挿れてくれ、などと飛影が言えるはずもない。
自分の体内を蹂躙する蔵馬の舌と指は出て行く気配がまるでなく、飛影はうめき声とともに苦情を申し立てた。

「もう…いい、から!んあっ!!」

びしょびしょに濡らされた穴を探っていた指が、内部のしこりに触れ、飛影の背が大きくしなる。

「な、あ!あっ!」
「だめだよ…もっとやわらかく開くまで慣らすからね」

いつもはこんなに慣らさないだろう!
第一もう、とっくに…

飛影は唇を噛む。
蔵馬とは十日ぶりに会った。
別に怒らせた記憶もない。

とうに解れた入口はひくひくと次を待ち望んでいるのに、
蔵馬はしつこくしつこく、舌と指で嬲る。

「あ、く、ら…もう、……っうあ!」
「だって、十回はするよ、今日。よーく解しておかないとね」

切れたら痛いよ?
そんなの嫌でしょう?と蔵馬はにっこり笑う。

「じゅ、十回だと!? 何バカなこと…!」
「だって、オレは最低でも一日一回は飛影としたいんだもん」

なのに、あなたときたら。
十日も来ないなんて。

…許せないな。

「…だから、十回はさせてもらうよ」
「な、やめ…っ!アアアアアア、ん、アアアア!!」

舌と指だけでしつこく弄り回されていたそこは、ぐうっときつくきつく締まり、とっくに勃ち上がっていた飛影の前は、噴水のように白液を噴き出した。

「あ、あ、アアアアッ…」
「…まだ、挿れてあげないよ」

蔵馬はまたもや穴を弄る。

「これに懲りたら、十日もオレを放っておかないことだね」

そう言ってニヤリと笑うと、指で開いたそこに、蔵馬は舌をぐちゅりと押し込んだ。


...End.